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四谷の外堀通り沿いに「サッシペレレ」というブラジル料理の店がある。 四谷の繁華街から外れた大通りに面していて、表にブラジルの国旗が掲げられているから、すぐわかる。10年以上前に、知り合いに連れられて入ったことがあったが、事務所からそんなに遠くないので、ものは試しに覗いてみた。 土曜日だったが、店内は予約のグループが4,5組いて結構にぎわっていた。ただ、なんとなく、いまどき普通の飲み屋で見かけるグループとはどこか違う。どこが違うのか、うまくは説明できないが、ちょっとハズれているようは、トンデいるような、身なりもフンイキも言葉遣いもワンテンポずれているようなのだ。 えも言われぬ違和感を覚えつつ、ブラジル料理(こちらは日本風にアレンジされているのかもしれないが、大変おいしくいただいた、許容される範囲のエスニックだ)に舌鼓をうつ間に、ライブが始まった。この日の出演は全員日本人のミュージシャンだったが、リードボーカルの女性のハスキーボイスがサンバのリズムに乗る。ライブがはじまって2、3曲めだったか、突如、店内のそこかしこから、観客が立ち上がり、踊り始める。見る見るうちに、次から次へと席から飛び出し、ホールの中央で合流し、まるで、元から知り合いであったかのように、一緒になって向き合って乱舞し始める。席にまだ着いているものたちも、踊り手をはやし立てるように、「マラカス」のような簡単な楽器(ペットボトルに米粒を入れて振って音を出す原始的楽器)振り回し声援を送る。突如はじまったショーにただただ唖然としていると、踊っていた観客から引っ張られて、一緒に踊らされる始末であった。 話に聞くリオのカーニバルではないが、サンバのリズムは、人を非日常の世界へと引きずりこむ魔力があるのだろうか。それとも、度外れたブラジル好きが集まる店なのだろうか。元気な時にもう一度来て見るとして、確定申告後の疲れた体には刺激が強すぎるようなので、早々に引き上げた次第であった。 |
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